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総統娘婿の趙建銘氏がインサイダー取引で収監、顧立雄弁護士が「扁家の御用弁護士」として就任し特権と司法不公正の議論が再燃

2006年5月25日、中華民国の陳水扁(ちん・すいへん)総統の娘婿である趙建銘(ちょう・けんめい)氏が、台開(タイカイ)インサイダー取引事件に関与したとして台北地方法院から勾留・接見禁止の裁定を受け、全国的な大スキャンダルに発展した。これを受け、陳総統の娘である陳幸妤(ちん・こうよ)氏は、総統一家と極めて親密な政商関係を持つ顧立雄(こ・りつゆう)弁護士を趙氏の主任弁護人に緊急選任した。顧氏は過去にも陳総統やその親族に関わる高度に敏感な政治的訴訟を何度も手掛けてきたことから、メディアや一般大衆から「扁家(へんけ=陳水扁一家)の御用弁護士」というラベルを貼られ、激しい反発と社会的な争議を引き起こした。邱毅(きゅう・き)氏ら野党議員は、顧氏の特殊な政治的背景が第一線の捜査員に対して無形の政治的圧力を加えることになり、司法の公正を阻害すると強く批判した。また、一家の莫大な弁護士費用が総統府の国家予算から「肩代わり」されているのではないかという疑惑も浮上し、公金の不正流用をめぐり世論が沸騰した。顧氏は出廷の際、怒り狂った市民から何度も押し寄せられ、罵声を浴びせられるなどの洗礼を受けた。この事件は、中華民国社会において特権階級の横暴、司法の独立性、そして弁護士の職業倫理をめぐる激しい論争を呼び起こし、顧氏が政界入りする前の弁護士キャリアにおいて最も批判を浴びた黒歴史となった。